
Webマーケターとは、Web媒体を活用したマーケティング集客をする職種であり、例えば私たちにとって最も身近なYouTube広告や、ブログ記事内の広告などを運用するのもWebマーケターの仕事です。
Webマーケティングと聞くと一見難しそうな仕事のように聞こえますが、実はあることをするだけで誰もが簡単にWebマーケターになることができます。
それはブログ運営です。
ブログ運営をするだけで、独学でWebマーケティングの知識8~9割を身に付けることができ、1か月続けるだけで、あなたも簡単に未経験でWebマーケターになることができます。
ちなみにですが、私は学生の間に1ヵ月間のブログ運営していた経験のおかげで、未経験にも関わらずWebマーケターとして一発採用された経験があります。
ということで今回は、そんな未経験でも簡単になれる”Webマーケター”という職業について詳しく紹介していきます。
Webマーケターとは
Webマーケターとは、Web媒体を通して行うマーケティング活動をしている人のことを意味します。
マーケティングとは「商品を売る仕組みをつくるために企業の宣伝活動」のことで、テレビCMや新聞などを使った大衆広告や、商品企画のための市場調査、販売戦略を組むなどの活動を行います。
特に、Webマーケティングはマーケティングの中でも「Web媒体だけに」焦点を絞って広告活動を行います。
昔はインターネットがなかったので、現実世界の顧客に対するアプローチだけで事足りていたのですが、現代ではインターネットの普及により、Googleなどを使って検索し、商品やサービスを探して購入するようになりました。
実際、Amazonで商品を購入する場合もあれば、楽天で購入する場合もありますよね。
さらに最近では、メルカリやラクマなどのフリマアプリから、中古商品を購入する人や販売する人も増えてきてます。
このように顧客の購買行動が多様化する中で、現実だけのマーケティング活動だけでは企業の販売利益をあげられなくなっていき、Webを活用したマーケティングの需要が高まっていく中で誕生した職業が”Webマーケター”です。
Webの特長を最大限に引き出し、顧客の購買行動を読み解きながらも戦略的にWeb集客することがWebマーケターには求められています。
Webマーケターに必要な3つのスキル
Webマーケターは常に数字との戦いです。
そもそもマーケティングは商品を売る仕組みを作る広告活動であるため、
「いくら商品が売れて、売上が出たのか?」
「利益がどれだけ出て、広告費用はいくらかかったのか?」
常に考えながら活動しなければなりません。
広告費用(投資)に対していくらの利益を生むかを”費用対効果”といい、常に「広告費用(投資)に対し採算は合うか」仮説を立てて実行していきます。
では、どうやって費用対効果の良し悪しを決めているのか気になりますよね。
もちろん、過去のデータをもとにして少し複雑な計算をすることもありますが、本質はそこではありません。
Webマーケターの仕事内容を語るにはその特徴を知っておくべきなのでお伝えすると、Webマーケターの仕事の特徴は、「常に答えがあるとは限らない」ということです。
顧客の購買行動を予測して、商品・サービスの特徴や性質に合わせたWebマーケティング施策を考案・実施していくため、成功するかどうか非常に不透明になりがちです。
そのためWebマーケターに必要な3つのスキルがあり、それらは以下の通りになります。
- 仮説力
- 改善力
- 実行力
簡単に説明すると、商品・サービスを利用してくれるであろう顧客像を仮説として立て、どのWebマーケティング施策が効果的なのかを、他社の参考事例や自社内の事例などからデータを集め、精度の高いさらなる仮説を立てます。
その仮説をもとにマーケティング施策を実行し、その結果に対して、次の改善を行います。
仮説に対してどこにギャップが存在し、何を改善すべきなのかを模索し、次の施策の仮説の材料とします。
最後に、再び施策を実行していきます。
Webマーケターの仕事は、
上記の繰り返しなので、数字すらも仮説として立てることもあります。(もちろん、ある程度の根拠には基づきますが…)
Webマーケターの仕事の本質をご紹介しましたが、

こんな人もいると思うので、良いことをお教えいたします。
私が通っていた高校の学科は英語科です。数学は数Ⅰしかやっていないので、私はかなり数学が苦手です。
しかし、そんな私でもWebマーケターをやっていけているんです。
Webマーケターは文系でも理系でも「簡単に誰でもなれる職業」なんですよ。
Webマーケターの主な仕事内容は5つ
Webマーケターの主な仕事内容は以下の5つになります。
- SEO
- Web広告運用
- SNS運用
- メディア運営
- アクセス解析
略語や横文字が多くてややこしいですが、簡単に説明していきますね。
SEO
SEOとはSearch Engine Optimizationの略称で、日本語にすると検索エンジン最適化と呼ばれています。
検索エンジンとは情報を検索するシステムのことであり、身近なものでいえばGoogleやInternet Explorer、Bingなどの検索エンジンがあります。
SEOは検索者(以下、ユーザー)が検索エンジンにキーワードを入力して表示される”検索結果”の上位を目指す施策を行うことを意味しています。
Webマーケティングの仕事の中でも、SEOは特に施策の効果が不透明であり、中長期的にSEOを実行しなければならないので、非常に難易度が高い仕事です。
ただし、検索順位1位を獲得した時の喜びは凄まじいもので、とてもやりがいのある仕事です。
Webマーケターとして、SEO担当者になるのは非常におすすめです。

Web広告運用
Web広告には非常に様々な種類がありますが、代表例は以下の10つです。
- リスティング広告
- ディスプレイ広告
- アフィリエイト広告
- SNS広告
- 動画広告
- メール広告
- アドネットワーク広告
- DSP広告
- 記事広告
- バナー広告
上記のようなWeb広告を運用し、効率的に顧客を集客し、お問い合わせや資料請求増加を目指したり、自社の対象顧客に認知してもらうためのブランディング効果を期待した施策を行います。
Web広告運用者は全ての広告手法を管理するわけではなく、大体1~3つの広告媒体のエキスパートだったりします。
Web広告を扱う業者は”広告代理店”と呼ばれており、SEOをやっていないこともあります。
私もWeb広告運用の仕事をしたことがありますが、小さな広告代理店の広告代理運用の仕事は利益率が非常に悪く、ゆえに給料が少し安い傾向があります。
ですので、小さな広告代理店で働くのは個人的にはあまりおすすめしません。
しかし、広告運用者はWeb業界内でも人気のある職業なので、好きな人はやってみると良いでしょう。
SNS運用
SNS運用は、TwitterやFacebook、LINE@、最近ではインスタグラムなどのSNSを活用して、商品やサービスの販売・認知活動を行う仕事です。
それぞれのSNSの特長に合わせて、戦略的にSNSで影響を与えていきます。
Twitterは匿名でオープンなSNSなので”認知活動”に利用し、Facebookだと実名のクローズドなSNSなので”ターゲットを絞った広告活動”ができます。
Twitterで有名な企業といえば、シャープさん(@SHARP_JP)やタニタさん(@TANITAofficial)です。
この2企業のマーケティング戦略は非常に参考になるので、個人的には要必見ですね。
メディア運営
メディア運営とは、いわゆる”オウンドメディア”と呼ばれる企業ブログを運営することです。
最近ではいくつもの企業がメディア運営をするようになり、情報発信をするようになりました。
ターゲット顧客への情報価値の提供を行い、自社のブランディング効果やファン化を狙って、最終的には購買に至ってもらうことを目的としています。
一方、SEOの一貫で実施することもあるので、メディア自体に価値が生まれるのは早くても半年、遅いと1年、2年と掛かることもあり、非常に忍耐力がいる仕事です。
ただ、メディア運用に成功すれば、お問い合わせが爆発的に増加し、結果的に半永続的な利益を生み出す資産的メディアとなります。
また、メディア運営担当になれば、ライティングスキルやSEOのスキルも向上するので、個人的には非常におすすめな仕事です。
アクセス解析
アクセス解析とは、ホームページやメディアブログなどを”Googleアナリティクス”や”サーチコンソール”というGoogleが無料提供している分析ツールを駆使し、定期的にサイトの課題を解析し、改善を行う仕事になります。
サイトの目標を達成するためにサイト訪問者の行動特性や目標達成の障壁となっている課題点を発見することで、ビジネス全体のゴール達成を目指します。
「Googleアナリティクスなど、分析ツールで解析をする」
こう言われると少し身構えてしまうかもしれませんが、難しいことをするわけではありません。
分析ツールでは、すでにデータが整理されている状態で管理画面が表示されます。そこから欲しいデータを抽出し、毎週・毎月サイトの成果はどうだったのかを確認するのです。
データを確認し終えたら「サイト目標達成のため、どの数値を改善すべきか?」仮説を立てて、施策するだけです。
顧客サイトのアクセス解析の場合は、定例会で提案をすることがあり、個人的にはこの仕事が一番楽しいかなと思います。
Webマーケターになるなら取得しておきたい資格一覧
Webマーケターになるには、特別な資格が必要なわけではありません。
しかし資格は取っておくと就職にも有利になるので、Webマーケターを目指すなら取得しておきたい資格を紹介しておきますね。
現役Webマーケターの私がおすすめする、Webマーケティング関連の資格は以下の3つです。
- Googleアナリティクス個人認定資格
- Google広告認定資格
- ウェブ解析士
それでは、1つずつ解説していきます。
Googleアナリティクス個人認定資格(無料)
Googleアナリティクス個人認定資格(GAIQ)とは、Googleアナリティクスの習熟度を認定するための資格で、Googleが提供する理解度テストに合格した人に発行される資格です。
出題数の80%以上正解することで、資格を取ることができます。
Webやインターネット関連の知識に乏しい人にとっては難易度が少し高いかもしれませんが、しっかり勉強すれば簡単に合格できる資格です。
Google公式資格なので履歴書にも書けますし、Googleアナリティクスについて一定の知識を持ち合わせていることの証明になるので便利ですよ。
ただし、認定資格を保有しているからといって、Googleアナリティクスを完璧に使いこなせるようになれるわけではないので、注意が必要になります。
参考 Google広告ヘルプ Googleアナリティクス個人認定資格(GAIQ)について
Googleは、Googleアナリティクスについての動画学習教材も用意しています。
資格取得の勉強におすすめですよ。
参考 Googleアナリティクスアカデミー初級コース
参考 Googleアナリティクスアカデミー上級コース
Google広告認定資格(無料)
Google広告認定資格は、Google広告の基礎知識や、少しレベルの高い広告知識を保有している個人に対して発行される公式の資格です。
Google広告認定資格を保有していると、社内・社外に専門知識を保有していることをアピールすることができます。
またGoogleアナリティクス個人認定資格と同様に履歴書にも書けるので、就職にも有利です。
Google広告認定資格を得るには、
- Google広告の基礎テスト
- 検索広告
- ディスプレイ広告
- モバイル広告
- 動画広告
- ショッピング広告
上記のうち、1つ以上の理解度テストに合格することで資格を習得できます。
私は、基礎テスト・検索広告・ディスプレイ広告の認定資格を保有しています。
しっかり勉強すれば、基礎テストは一週間もあれば合格できますよ。
一方、5つのテストはどれも難易度が高く、80%以上の正答で合格となります。実務経験がないと少しレベルが高く感じるかもしれません。
ただし未経験でも合格している人はたくさんいるので、Google広告ヘルプの学習ガイドをしっかり勉強すれば資格習得も可能です。
参考 Google広告ヘルプ Google広告の認定資格について
参考 Google広告・Googleアナリティクスの理解度テストを受ける
ウェブ解析士(有料)
ウェブ解析士は一般社団法人ウェブ解析士協会が発行している資格で、
- ウェブ解析士
- 上級ウェブ解析士
- ウェブ解析士マスター
この三段階のレベルに分けて資格を発行しています。
ウェブ解析士 / 上級ウェブ解析士
ウェブ解析士は、ウェブ解析についての知識を網羅的に習得したことを表し、上級ウェブ解析士は実務レベルで活用できることを表しています。
ウェブ解析士マスター
ウェブ解析士マスターは、ウェブ解析について人に教えることを認められていることを表しており、ウェブ解析士の講座に参加すると、ウェブ解析士マスターが直々に教えてくれます。
「人に教えなくても良い」
こう考えている人は、上級ウェブ解析士の資格取得までで十分です。
ちなみにですが、ウェブ解析士の試験費用は、テキスト込みで約2万円です。
上級ウェブ解析士は約9万円、ウェブ解析士マスターは約30万円するので、経済的に余裕のある人だけが受けましょう。
ウェブ解析士についてもっと知りたいという人は、以下のリンクからどうぞ。
まとめ|未経験でWeb業界で働くなら、Webマーケターがおすすめ
Webマーケターの仕事は、経営的な視点を持ち合わせつつ、様々な戦略・施策を考え、商品・サービスを売り出して利益につなげる、まさに企業のブレーンのような仕事です。
最近では、プログラマーやデザイナーになりたいという人が多いですが、Webマーケターはそれらの職業を動かすための大事な役割をしているため、実は花形職業だったりします。
未経験からWebマーケターに転職したい人はぜひ私の体験談も併せてどうぞ。
