
このような疑問についてお答えします。
今回の内容は以下の通りです。
- 未経験からWebマーケティング会社への転職に「資格」はいらない理由
- 資格の本来の役割を理解をしよう
- 資格以上のWebマーケティングスキルを獲得する方法【地味です】
この記事を書いている私は、Webマーケターとして企業での実務経験があり、会社員時代に、ウェブ解析士の資格・Googleアナリティクス認定資格などを取得しました。
ですが、入社前には特別な資格を取ってはいなかったので、未経験でも資格は全く必要ないと考えています。
ここでは「Webマーケティング未経験者でも資格は必要ない」理由などについて詳しく話していきます。
Webマーケティング会社への転職に「資格」はいらない理由
繰り返しますが、Webマーケティング会社へ就職するのに資格はいりません。
理由は以下の通りになります。
- 資格でスキルの証明はできない
- Webマーケティング会社は資格を重要視していない
もう少し詳しく掘り下げていきますね。
資格でスキルの証明はできない
資格はあくまでも知識と努力の証です。スキルの証明にはなりません。
ここでいうスキルとは、実務での経験のことを表しています。
Webマーケティングの資格が転職に役に立たないと言ってもなかなかイメージできないと思うので、TOEICや英検で置き換えてみると分かりやすくなるのではないでしょうか?
僕の友人にはTOEIC900点以上のスコア保持者がいますが、カナダのカルガリーに留学していた僕より英語を喋れません。
ペーパーテストの成績と、実務経験に基づいた実力は比例しないということです。
このように、Webマーケティングに関わらずですが、国家資格や仕事に資格が必要になる職業以外、任意で取得する資格はスキルの証明にならないので意味がありません。
Webマーケティング会社は資格を重要視していない
そもそも論になりますが、Web業界の人たちは資格を重要視していないという事実もあります。
私が働いていたWebマーケティング会社もそうですし、取引していたWeb制作会社、友人が働いているWeb会社など全ての会社において、資格を重要視していない傾向にありました。
私もウェブ解析士という資格を持っていますが、自分自身で受験料を払いましたし、資格を取得したからといって会社から特別な待遇もありませんでした。
「なぜWeb業界は資格を重要視しないのか?」
理由は簡単で、Web業界では技術や知識は一年経過するだけで、古い技術・知識となってしまうからです。
”まるで犬の寿命のように技術が古くなって使われなくなる”という意味を込めた「ドッグイヤー」という言葉がよく使われます(本当は犬の寿命より廃れるのが早い技術やツールもありますが…)。
良い意味でも悪い意味でも変化の激しい業界なので「更新頻度が低い資格に価値を見出しにくい」という理由で、重要視されていないと考えられます。
資格の本来の役割を理解をしよう
資格の本来の役割は以下の通りです。
- 資格を発行している団体はビジネスでやっている
- 勉強して知識として身についたかどうか確認するため
- クライアントへの信頼の担保として、資格は役に立つ
資格=スキルアップみたいな捉え方をしている人が多いですが、私はそうは思いません。
資格を発行している団体はビジネスでやっている
世の中の多くの資格は、試験を受ける前に受験料を支払う必要がありますよね。
その支払った受験料は資格発行団体の利益となります。
つまり、資格自体がビジネスなのです。
私が大学生の頃に友人から「資格を持っていれば就職に有利になるよ」と何度も言われていましたが、これは完全に就活ルールを作っている人たちの戦略だなとずっと思っていました。
医師や士業など資格が必ずいるような仕事は別ですが、結局は資格があっても実践経験がないので即戦力にはなりません。
「勉強ができても実務が全くできない」みたいな人がいるので、一概にして資格を持っている=優秀という判断を下すのも会社的には難しいですよね。
新卒就活自体がポテンシャル採用という方式を取っている企業が多い中で、スキル重視をしているところなんてほぼありませんし、資格はスキルの証明にはならないので就活に資格はいらないですね。
Webマーケティング未経験者にも同じことが言えて、未経験が資格を持っていようが実務経験がないと即戦力にはならないので、転職で資格はあまり意味がないといってもいいでしょう。
もし、資格を取得したいと考えているなら、Googleアナリティクス個人認定資格かGoogle広告認定資格を取得しましょう。
この2つの資格はGoogleが提供している試験で、無料で受験できるのでおすすめですよ。
働き始めてからも単純に勉強になることも多いです。
どうしても資格が欲しいという人はこの2つを持っていれば「努力の証」としては使えるので、受けてみるのもアリだと思います。
勉強して知識として身についたかどうか確認するため
私は資格取得を「知識が身についたかどうかを確認するためのもの」だと認識していたほうがいいと考えています。
なぜなら、資格を取得する本来の目的は業務や仕事に役立てることですので、資格取得を最終ゴールとせずに、知識の習得を確かめることで資格の本来の役割を発揮させられるからです。
と言えるので、合格点以上なら知識が身に付いている、合格点以下なら知識がまだまだ不十分という考えで、資格自体を知識の定着率を測る道具として扱うのが資格の本来の役割だと私は考えています。
資格は他人に自慢するものでもなければ、スキルを証明するものでもないので、自分の知識の定着率を測るために資格を使いましょう。
クライアントへの信頼の担保として、資格は役に立つ
私がWebマーケティング関連の資格を取得した大きな理由は、クライアント向けに役に立つからです。
例えば、「私はWebマーケティングのプロです!」とクライアントに言ったとしましょう。
資格を持っている人と持っていない人、どちらが信頼されると思いますか?
多くの場合、資格を持っている方に信頼を寄せるでしょう。
実際、これまでたくさんのクライアントに会ってきましたが、ウェブ解析士の資格を取得する前と取得した後では、反応がガラッと変化したのを覚えています。
Web業界内で資格はあまり役に立たないかもしれませんが、他業界ではWeb業界のような常識がないことが多いので、資格を信頼する会社はたくさんあります。
このように他業界のクライアントに対して、資格をスキルの証明書として信頼を獲得するのはOKです。
しかし、就職や転職のシーンでは相手(面接官)がWeb業界の人たちなので、信頼の担保にはならないです。
資格以上のWebマーケティングスキルを獲得する方法とは【地味です】
資格を取ること以上のWebマーケティングスキルを獲得する方法とは、挑戦と失敗を何度も繰り返すことです。
未経験でWebマーケティング業界に転職したいなら、とにかく何でもいいので実績をつくることが最優先になります。
実績をつくるには何度も挑戦することが大切で、もちろん失敗することもありますが、何も挑戦しなければ何も得られないのも事実です。
ここからは、未経験者がWebマーケターとしての実績をつくる方法を紹介します。
- ブログを運営する
- クラウドソーシングでライティング案件を受注する
ブログを運営する
ブログを運営するときの目標はざっくり以下のような目標を持って挑戦すると良いでしょう。
- 月間5,000~1万PV達成
- アフィリエイトで数千円の売上
目標は大きすぎると長続きしないので、まずは小さめの目標を立てて始めることがおすすめです。
月間数万PVなどを目標として掲げると、下手すると一年以上掛かってしまう可能性があるので、最初は小さい目標で構いません。
重要なのは、ブログで集客できるという実績をつくることです。
あとはアフィリエイトで数千円売る挑戦もしておきましょう。
商品やサービスを人に売ることはマーケティングの基本ですが、非常に難しいことなので、それができるだけでもWebマーケターとして素質を認められることもありますよ。
クラウドソーシングでライティング案件を受注する
クラウドソーシングでも、Webライティング案件をガンガン受けまくっていきましょう。
Webライティング案件をこなして月に5万円稼げるようになればOKです。
「WebライティングとWebマーケティングって関係あるの?」
と思われるかもしれませんが、WebライティングはWebマーケティングと共通の考え方をする部分があるので、やる価値は十分あります。
Webライティングでは、書きたいことを書くのは基本的にはNGです。
読者の気持ちや悩みに寄り添って、記事を執筆をする必要があります。
Webマーケティングでも「ターゲットの悩みは何か?」「何がターゲットを揺さぶり、商品やサービス購入のアクションにつながるのか?」を第一に考える必要があります。
つまり、WebライティングとWebマーケティング共通の本質は「ターゲットを想定して寄り添う」ことなのです。
ターゲットのことを考えて動線をつくることは、Webマーケティングでは非常に重要になるので、Webライティングで稼ぎながらそのスキルを磨きましょう。
まとめ|資格は不要。今すぐWebマーケティング会社へ応募しよう
今回の記事をざっくりまとめると以下の通りです。
- 資格はスキルの証明にはならない
- Webマーケティング会社は資格を重要視していない
- 資格の本来の役割は知識の確認、信頼の担保であり、発行者側のビジネスである
- Webマーケティングのスキルが欲しいなら実践する
未経験者がWebマーケティング会社へ転職したいなら、資格はいらないのですぐに転職活動をしましょう。
ぶっちゃけ、ポテンシャルがありそうな雰囲気があれば未経験でも雇ってくれる会社はたくさんありますので、「未経験だと雇ってくれない」という心配はいりません。
実際に私も未経験からWebマーケターとして一発採用されています。
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それでもスキルが欲しいというなら、ブログ運営で月間PV数やアフィリエイトで稼いだり、クラウドソーシングでWebライティング案件をガンガン受けて実績を積んでいきましょう。
未経験でもOKな求人をたくさん扱っている転職エージェントを使えば、すぐに転職活動を終わらせることも可能なので探してみるのもアリですよ。
Webマーケティング未経験者に一番おすすめな転職エージェントは、間違いなくワークポートです。
ワークポートは私もお世話になっていた転職エージェントですが、未経験OKの求人がとても多く、条件の合う会社がすぐに見つけられるのでめちゃくちゃおすすめです。