
Webマーケティングのことを知る方法は、実際にWebマーケターの友人に聞くか、Googleで検索して調べるしかありません。
Webマーケターの友人がいる人は問題ないですが、友人がいない人は調べる方法しかなく、しかも「Webマーケティング」と調べても、仕事内容が具体的過ぎたり、Webマーケティングの歴史の話しだったり…と、未経験者には少しハードルが高い情報ばかりで分かりづらくなっています。
ということで今回は、未経験者にもわかりやすく簡単にWebマーケティングを解説します。
Webマーケティングとは?基礎知識を簡単に解説
Webマーケティングとは、簡単にいうと「Web(インターネット)で集客すること」を意味しています。
ここで表現する”Web”とは、「インターネットに関する全てのこと」と解釈していただいても構いません(厳密に言えば、若干違いはあります)。
そもそも”マーケティング”というのは、「商品やサービスをターゲットとするお客様に売る仕組み」を作ることを意味しています。
例えば、ユニクロは服を販売していますよね。
その販売経路を洗い出すと、
- 現実でのリアル店舗販売
- インターネットを利用したネット販売
2つの販売活動をしています。
実店舗とインターネットで、お客様がユニクロの商品を購入できるよう「売る仕組み」を作るのがマーケティングであり、特にインターネットに特化したマーケティングは”Webマーケティング”と呼ばれています。
Webマーケティングは、Web上で商品やサービスを売る仕組みを作ることです。
例えば、インターネットでAmazon・楽天のようなショッピングサイトを運営することや、公式LINEアカウントやインスタグラム上での商品PRにより見込み客をショッピングサイトへ誘導することなど、Webでの売る仕組みを作ると表すことができます。
また、Webマーケティングを担当する職業を、Webマーケターと呼びます。
関連記事 Webマーケターの仕事や資格を解説【簡単】未経験でも採用決まる独学方法
Webマーケティングの仕事内容
他サイトでWebマーケティングについて調べると、
「Webサイトのユーザーの流入経路・離脱率・回遊率などのデータから分析し、検証・改善を行うことで、PV数数の増加を測ります」
「リスティング広告やSEO対策で集客します」
このように解説されているかと思います。
未経験者からすると、

………やっぱりよくわからない…
こんな状態だと思います。
Webマーケティングの仕事は、簡単に言うと主に以下の3つから成り立っています。
- インターネットで集客&販売
- 予算や売上見込みなどの計算
- データ分析・解析
それぞれ解説していきます。
インターネットで集客&販売
Webマーケティングの「集客」と「販売」を、さらに細かく分解すると以下の通りになります。
集客 | Google検索結果の上位表示を目指したり、YouTube広告などのWeb広告を利用して企業の商品・サービスの認知を高めたり、Webサイトへ見込み客を集めること。 |
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販売 | Webサイトで販売するための仕組みをあらかじめ作っておくこと。 例えば、Webサイトのデザインを良くしたり、クレジット決済や現金払い・コンビニ支払いなどのシステムをあらかじめ用意しておき、ユーザーがストレスなしに購入できるように仕組みをつくっておく。 |
つまり、認知活動によって集客することから、問い合わせや販売・資料請求などのゴールへの導線をつくることが、Webマーケティングの仕事となります。
集客方法に関しては、SEO(Search Engine Optimization)やリスティング広告・ディスプレイ広告などの手段がありますが、今は覚えなくても大丈夫です。
予算や売上見込みの計算
Webマーケティングで集客や販売をする前に、必要予算やかかる費用に対する売上がどれほど上がるのかなど、費用対効果を計算しなければなりません。
Webマーケティングでは数字を常に意識した行動をしなければならないので、仮説レベルでの予想を立てたあとに施策を実行します。
具体的には、広告配信する際まず売上目標額を決め、その後、成約率や商談率など逆算していくことで、広告予算を導き出します。

こう思うかもしれませんが、算数が出来れば特に難しくはありません。
数学レベルの知識や計算は求められないので、Webマーケターを目指している人で数学が苦手な人でも、安心して大丈夫ですよ。
データ分析・解析
Webサイトを定期的にデータ分析・解析します。
Webサイトに何人訪問して購入したのかを確認し、課題点があれば改善します。
データ分析・解析と聞くと、最近流行りのAIを駆使して計算、またはエクセルで数字を整理して難しい関数を使いながらグラフを作って…と思うかもしれませんが、全くそんなことはしません。
Googleが無料で提供している”Googleアナリティクス”というツールを使い、分析・解析します。
GoogleアナリティクスはWebサイトのデータを抽出し、私たちが使いやすいようにデータを整理してくれますので、私たち利用者が特別な計算や設定をする必要はなく、整理されたデータから必要なデータを抽出(検索)し、それをもとに改善策を考えるという感じです。
ここでは細かい説明は省いて未経験者でもわかるように解説していますが、これらがWebマーケティングの仕事内容になります。
Webマーケティングを勉強していると、様々な省略語や難しい横文字が出てくるとは思いますが、コツコツと身に付けていきましょう。
Webマーケティングは未経験者でもできる3つの理由

よく耳にするのですが、実は全く反対で、Webマーケティングは未経験でもできる仕事だと私は考えています。
その理由は以下の3つの通りです。
- 初めは誰もが未経験
- 「本質」を理解できれば誰にでもできる
- 個人でも実践しやすいのでスキルが身に付けられる
詳しく解説していきますね。
初めは誰もが未経験
何か新しいことを始めるときは、誰もが初心者であり未経験者でもあります。
Webマーケティングもその例外ではありません。
私もWebマーケティングの仕事をする前は全くの未経験者でありましたが、しっかり勉強して実践していくことで着実にスキルを身に付け、こうして今では情報発信するまでになりました。
「未経験者だからWebマーケティングはできない」
こう言い続けるのは本質的には間違っており、「何も努力せずにWebマーケティングをすることはできない」が正しい言い方です。
未経験者ならまずは、Webマーケティングについての書籍本を購入し、勉強するところから始めましょう。
「本質」を理解できれば誰にでもできる
Webマーケティングをしていくうえで大事なことは「物事の本質の理解」です。
本質とは何かといいますと、例えば、「お金持ちは倹約家である、もしくはケチである」とよく言われていますが、その本質は「倹約家でケチであるからお金持ちである」です。
つまり、「今まで他人からケチと言われるほどお金の管理を徹底し、倹約してきたからこそお金持ちである」が本質なのです。
他にも、「スティーブジョブスは毎日同じ服を着ていたから成功した」の本質は、「成功のために無断な決断を減らす『手段』として毎日同じ服を着ていた」が正しいです。
本質を理解せず、スティーブジョブスと同じように毎日同じ服を着ているだけでは、成功できないので注意しなければなりません。
このように、世の中には「手段」と「目的」が入れ変わって説明されることが非常に多く、残念ながらその本質を見抜けない人がたくさんいます。
Webマーケティングは、物事の本質を理解できないと失敗してしまう確率が非常に高いです。
お客様が何を求めて商品・サービスを利用したいのか、常に考えて行動するのがWebマーケティングの本質であり、仕事です。
マーケティング業界では誰もが知っている言葉があります。
それは「ドリルを買いに来た人が欲しい物は、ドリルではなく『穴』である」です。
お客様が商品やサービスを利用するには、その先に何か欲しいものがあります。
それがWebマーケティングにおける本質の理解です。
個人でも実践しやすい
Webマーケティングは他の仕事と違って個人でも実践しやすいことから、未経験者でも経験値やスキルを積み重ねることができるため、誰にでも身に付けることが可能です。
ではどうやって実践するか。
答えは簡単で「ブログ運営」をすれば、簡単に実践経験を積むことができ、Webマーケティングを理解することができます。
ブログ運営と聞くと、ブログに記事を書くだけと考えるかもしれませんが、私の意味しているブログ運営は、個人の日常を発信するようなブログではなく、誰かの役に立つ価値ある情報を発信するブログを意味しています。
ブログを運営する最大のメリットは、読者の気持ちになってどういう情報が欲しいかを考える「本質の理解」の練習になります。
例えば、「未経験でWebマーケティングのことを知りたい人」がいるとして、Google検索で「Webマーケティングとは」と調べたとします。
この場合、
- Webマーケティングの仕事内容を知りたい
- スキルを身に付けるための勉強法を知りたい
- ”Webマーケティング”という言葉の意味を知りたい
このように、検索者の様々な意図を想像しなければなりません。
未経験者がWebマーケティングについて知りたいのに、歴史の情報は果たして本当に必要なものでしょうか?
Webマーケティングの難しい用語や、具体的な施策内容を知りたいと考えているでしょうか?
現在、Googleで「Webマーケティングとは」と調べると、Webマーケティングの歴史・難しい専門用語・具体的な施策内容まで含めて解説している記事が上位表示されています。
Googleの検索結果では「Webマーケティング未経験者にとって本当に必要な情報」が提供されていない、と考えることができますよね。
そこで、未経験者に役立つ本当に必要な情報を発信することで、読者に価値のある情報を提供し、Webマーケティングをしていきます。
このように個人でブログを運営することで、未経験者でもWebマーケティングスキルを簡単に身に付けることができます。
未経験者向け!Webマーケティングの勉強におすすめの本
「さぁ、Webマーケティングを勉強しよう!」
こう考えているあなたに、まず読んでほしいおすすめの本を一冊だけご紹介します。
それは「USJを劇的に変えた、たった1つの考え方 成功を引き寄せるマーケティング入門」です。
この本はWebマーケティング専門書ではないのですが、マーケティングという概念や本質を初めて学ぶのに適切な本です。
著者である森岡毅さんが、ご自身の子供にマーケティングを教えるために適切な本を探したけれども、
「マーケティングを知らない人に向けて書かれた、マーケティングの根本(本質)を理解できるわかりやすい本がない」
こう感じ「だったら自分で初心者向けのやさしい本と書こう」と出版されたのがこの本です。
まさに本サイトの読者にも一読してほしい良書となっているので、Webマーケティングを学ぶ一冊目の本として、ぜひ手に取っていただけたらと思います。
関連記事 Webマーケティング未経験者は本で勉強すべき理由と、おすすめ独学向け書籍4冊
まとめ:Webマーケティングとは本質を理解したWeb集客
Webマーケティングとは、お客様が本当に欲しいものは何か、その欲求を叶えるためにどうやったら商品やサービスを購入・利用してくれるかを考え、Web(インターネット)経由で集客することです。
お客様が欲しいものを考えるためには「本質を理解するスキル」が必要であり、その本質に対し、どうやってアプローチすればよいかを考えつづけます。
Webマーケティングには集客手段がたくさんありますが、その手段を使いこなすための「本質の理解」が必要不可欠です。
ブログ運営や、私がおすすめした本を読むことから始めてみてくださいね。
